あらかじめ処理機に基材(微生物の生育、繁殖にかかせないおかくずが含まれる培養基材など)を入れておき、そこに生ごみを投入します。処理機は温度を一定に保ち、ときどき撹拌して酸素を共有し、微生物の働きを活発にします。最新の製品は脱臭装置がついていて屋内で使用できるものもあります。
※分解式生ごみ処理機は、量販電機メーカーがつくらなくなりました。ある企業の「バイオクリーン」という機種は分解型です。
電気式生ごみ処理機[分解型]の特徴や欠点は?
特徴
- 操作が簡単です
- ほとんど匂わない
- 分解がコンポスターに比べ早いです
欠点
- 初期の購入費用がかかる
- 電気代がかかる
性能
バイオクリーンの場合
サイズ | 23.0cm(幅)×27.0cm(奥行)×27.0cm(高さ)程度 |
減容率 | 10分の1~15分の1(容積比) |
電気代 | 1ヶ月 800円程度 (冬季間1200円程度) |
用意するもの
電気式分解型生ごみ処理機
(参考:バイオクリーンhttps://acidulo.com/)
アシドロ®基材 3,000円(税別)程度
生ごみ
生ごみ2kg/1日
仙台市の堆肥化容器購入補助制度を利用しよう
●補助金額 購入金額の5分の3(3万円限度 1世帯あたり1台)
●補助基数 300台(先着順)
※上記は、2023年4月現在の情報です
詳細は以下ホームページをご覧ください。
https://www.gomi100.com/articles/recycle/2888
めばえ丸
補助申請前に購入すると補助金がおりないため、交付決定通知届いてから購入しよう!
電気式生ごみ処理機[分解型]の使い方
処理機に微生物の入った基材を入れます(それぞれの処理機の専用基材が用意されています)
処理機に生ごみを入れる
1日分の生ごみをまとめて、よく水を切って細かくしてから処理機に投入します。
よく水を切り、細かくすることで、処理時間が短縮でき、電気代の節約ができるよ
蓋を閉めると撹拌を開始し、その後定期的に撹拌して分解を進めます。
生ごみはいつでも投入でき、そのまま数ヶ月使うことができます。
いっぱいになったら処理物を取り出します。基材を入れ替える必要のない機種もあります。
できた処理物は、土を混ぜて熟成処理をします。下記に書いた熟成処理法を参考にしてください。
ポイント
- 処理能力以上に生ごみを投入すると水分過剰になり悪臭の原因になる。(ダマダマ状態は水分が多いので、基材をだしたり、生ごみ投入を休んで様子をみる)
- 生ごみが分解していく過程で、熱と水蒸気がでます。機械の庫内に水滴がたまる場合は、ふきとってください。
- 生ごみを細かく切り、水分を切ってから投入すると分解しやすくなる。(処理時間、電気代の節約になる)
- こびりつきがないように、庫内壁面や撹拌棒をたまに掃除することも必要。
堆肥化熟成処理の必要性について
できあがった処理物は、適度な水分を含んでいて、放置すると腐敗するので、すぐに熟成処理する必要があります。つまり、分解が十分でないため未熟堆肥は地中でガスを発生させ、植物の根も呼吸しているので育成を阻害します。また、病原菌、虫、モグラなどの発生を招きます。このため、熟成処理が必要になるのです。
熟成処理の仕方
プランターでの熟成処理
できあがった処理物1に対して土2~4混ぜ、新聞紙を多い更にビニールで覆います。
3~5日ほどで表面に白カビ(または放射菌)が出たら、撹拌してまた新聞紙、ビニールで多い、白カビ(または放射菌)の発生がなくなるまで繰り返します。
畑で使用する場合
熟成処理したものを、畝と畝の間に入れ土と混ぜます。10日間ほど置いてから、クワで野菜の根本にまでかきあげて追肥として使います。また作物を植える前に、元肥としても役立ちます。