空気の好きな微生物とダンボールの通気性を利用した方法です。
ダンボール式の特徴や欠点は?
特徴
- 比較的臭いが少ない
- 安い経費で出来る
- 生ごみを入れても量が増えない
- 油が入れられる
- 生ごみが有機肥料になる(微量ミネラルもとれる)
欠点
- 雨や水に弱い
- 虫がよってくる
- 腐葉土、ヌカからダニが発生するので注意
- 冬は15度以下になるのでむずかしい(温度が低すぎると堆肥化できない)
用意するもの
- 段ボール 厚くて丈夫なもの。りんごの箱など
- ガムテープ 布製のもの
- 新聞紙2日分
- スコップ(かき混ぜ用)
- 箱を置く台(ポット置き)
- 洗濯ネット(省略可)虫が入らないようにします
- 厚手ビニール袋(透明を推奨)
基材
- 腐葉土3.0㎏
- 米ぬか0.7㎏
- もみ殻くん灰0.3kg
めばえ丸
仙台市が開催する「生ごみ減量・リサイクル実践講座」の参加し、モニターに申し込むと、【腐葉土・米ぬか・もみ殻くんたん】が貰えるよ。
ダンボール式の使い方
箱の底をガムテープで補強し、ふたを立てガムテープで留めます。
箱の底に新聞紙2日分(朝刊)敷きます。
基材を大きいビニール袋に入れよく混ぜます。
(3)を洗濯ネットに入れ、ネットごとダンボール箱に入れます。
1日に分解できる生ごみは 300~700g程度です。生ごみは細かく切って、基材と良く混ぜます。
基材に投入された生ごみは急激に分解され温度は40~60度に上がります。うまくいくと、白いカビのようなものが発生しますが、そのまま混ぜ込んで下さい。
白い菌がでると成功!「カビ!」だと思って捨てないで!
生ごみは物によりますが、気温が20℃以上であれば、4~5日で水と炭酸ガスに分解され形が無くなって来ます。分解が進まない時は米ぬかを加えたり、水分状態( 60%)を適切にします。
冬越しの工夫
- 箱を二重にして、間に保温材(発砲スチロール・かんな屑・枯れ葉等を入れる。
- ペットボトルにお湯を入れ湯たんぽにする。
- 要らなくなった毛布をかける。
- 保温材を入れた特製布団を活用する。
初心者は春まで待って、基材に水を加えて始めよう!
置き場所と1日に入れる量
置き場所
- 日当たりがよく雨の当たらない所(ベランダなど)
- 箱の下に空気が入るように台に乗せる
カビやダニが発生する可能性があります。アレルギーが心配な方は屋内でのたい肥化は絶対に避けましょう。
1日に入れる量
- 1日に入れられる生ごみは300~700g
- 廃食用油(200cc位まで)も入れられます。
ダンボールたい肥の理想的状態
理想な水分は、60%
「基材がカラカラ」「基材がベトベト」なときは対策しましょう!
基材がカラカラ
◦お茶殻などしぼらずに
◦生ごみの水分を利用
◦米のとぎ汁を入れる
基材がベトベト
◦袋ごと天日に干す
◦乾いた材料、落葉、米ヌカなどを投入
★野菜くずの他に栄養分を加えると温度が上がり(発酵熱)生ごみの分解が進みます。
(栄養分:米ぬか・廃食用油・食べ残しの料理もOK)
虫対策
基本の対策
- 基材の温度(発酵熱)をあげる(40度~50度になる)虫が逃げていく温度
- 洗濯ネットか土のう袋を使い、さらに箱を布でおおう
- 腐った生ごみは入れない
虫が出て困ったとき
- 太陽に当てる。袋にいれたまま乾燥!
- 穴に埋めて土の中で分解
- 始めからやり直す
堆肥として使えるのはいつ?
*生ごみ投入を止め、1週間から10日ほど攪拌します。毎日出る生ごみは、別の箱で同じように処理してください。
畑で・・・
1週間から10日ほど攪拌した堆肥を、畝と畝の間に入れ土と混ぜます。さらに1週間から10日ほど置いて、クワで野菜の根元にかき上げ追肥として使います。もちろん元肥としても使えます。
プランターで・・・
堆肥1に対して土4倍を混ぜ、新聞紙をのせビニールで覆います。4~5日ほどで表面に放線菌が出たら、攪拌し又ビニールで覆うを3~4回繰り返します。それからプランターに種を播いたり、苗を植えられます。