市内に多く見られる街路や、公園、などの樹木から毎年落ち葉が集まります。一部回収されて堆肥などに使われていますが、大体がゴミに混じり焼却されています。焼却は石油を使うことで地球温暖化になり避けるべきです。
落ち葉から作られる腐葉土は、堆肥の王様とも言われ、堆肥化がしやすく、肥料価値が高く、化学肥料に含まれない必須ミネラルを含みます。さらに土壌の保水性や通気性を増すので、腐葉土は化学肥料で劣化した土壌の改良になります。
最近、家庭菜園を持つ人が多くなり、堆肥の要望が増しているので、活用されずにいる落ち葉と水分の多い生ごみとを混合すると、堆肥化に適した水分含量になり、水分が多くて堆肥化に失敗しやすい生ごみ処理にも有効と考え、実験をはじめました。
5種類の堆肥化を実験
基本の作り方に加え、5種類作りました。
基本の作り方
枠ひとつに落ち葉 約180リットル準備
割合:落ち葉 8、ヌカ 1、土 1、もみ殻 1
水25リットルを加え全体が水分60%になるようにする。
5種類の作り方
- 落ち葉に生ごみも加える。
- 銀杏の葉チーム、脂肪分が多い堆肥になる
- EMぼかし、EM活性液を加える
- 基本どおり作ったもの
- 落ち葉に水分のみ加える。
実験の経過
1回目は10日後の12月23日 徳田さんが作ってくれた木の枠に、落ち葉を詰め込みました。(120cm×120cm×25cm) 2回目は20日後の1月9日 3回目は忙しくて3月1日 4回目は1ヵ月後4月9日 5回目は6月7日 場所移転と同時に切り返ししました。 はじめは10日おきに切り返し、その後月に1回位 水分調整をしながら切り返し作業をします。
水分、養分があると発酵熱がでます。 基本チーム、銀杏チーム,EMチーム、生ごみを 入れたもの、どれも50度近く熱が出ました。 どの箱も白い糸状菌、放線菌がびっしりついて いい具合に発酵が進んでいます。
生ごみネットの齋藤さんが毎日温度を測って観測。 また切りかえし作業の度に変化を体験しました! 約半年過ぎ、腐葉土らしくなってきました。 今後は出来た堆肥で発芽試験、臭気テストなど 腐塾土の度合いを試験する予定です。