エコクッキング講座:食品の保存法

先日の16日の日曜日、午後1時より、食品の保存法について当生ゴミネットの 会長の山内先生(東北大学名誉教授)の講義を聞きました。

エコクッキングチームが食材の食べ方も大事だけど、その前段階の保存について勉強しようと企画したものです。そのときもらった資料でお伝えします。

食品の保存法  

1、水分・乾燥

○干し物 粉 乾燥食品

○最も乾燥に強いのはカビ>次いで酵母>最も弱いのは細菌 カビはレンズにも生える水分の少ない餅にも生える

2、冷却

  • 冷蔵 0~5度C
  • 凍結 -18度C
  • チルド -5~+5度C
  • 氷温  0度C~凍結点(-1~-3度C程度)

  ※定温性細菌とカビは冷蔵庫でも生える

3、加熱

  • 殺菌(生菌を殺す)多くは100度C以下  火を通すと1次的には保存期間が伸びる しかし胞子作る菌などが生えてくる。多くの病原菌、大腸菌は熱に弱い
  • 減菌(生菌も胞子も全て殺す)100度C以上 長い保存が可能 しかし風味が落ちる。 缶詰(120度C 30分)など  ロングライフミルク(135~150度C 3秒)

4、塩蔵    微生物の水分を浸透圧で脱水する

  • 味噌 5~12%
  • 漬物 3~8%(昔は10%位だった)
  • 醤油 16%(減塩9% うす味13%)

5、PH

腐敗細菌は酸性に弱い  弁当に梅干

酒の発酵にはじめに乳酸を加える方法もある

◎腐敗と菌数

われわれは食事として1g当たり100~100万個の微生物を含む食事を食べている。よって冷蔵庫に入れておかないと、自然に腐敗する。殺菌でなく減菌すれば長持ちする。

腐敗が感じられるのは、100万個以上の菌数になったときである。

○食品衛生法

例として  生乳  1ミリリットル当たり400万個以下            

       生野菜 1ミリリットル当たり100万個以下  で合格

感想

胞子を作る菌とは何?とか思いましたが、それにしても食べ物に10の6乗の細菌数600万個までいてもOKらしく、それ以上の細菌数だと食品法違反のくさった状態になるそうです。

凄い数の細菌がいるのに我々はおいしく食べているのですね。ほんとに微生物の海の中で生きているのだと再認識しました。

もちろん堆肥作りの微生物も勉強できます。「生ごみネット」に感心をもたれた方はぜひ入会してほしいです。よろしくお願いします。